2005/09/02  入院二日目 手術当日

手術当日である。
朝5時ころにトイレに起きたついでに思い立って非常口から脱走。
自宅で最後のシャワーを浴びた。頭が洗えなくなるのが辛いのである。
9時から浣腸を行うことになるので、最後の一服をしにいったらオジさんたちが集っていた。
手術の日だけは動けないけど次からは平気だよ〜 手術は10分くらいだよ〜
痛みもたいしたことはないよ〜 と希望になるアドバイスを頂くが、
入院期間はどうも二週間程度は必須な様子。
一週間くらいで出られると勝手に踏んで休みをきっかり二週間しか取らなかった。
・・・というか取れなかった。

9時に診察に降り、浣腸・・・。
これはヒジョーにやですね〜。注入後2〜3分待つようにというが無理っ!腹痛すぎっ!
そして点滴を取り付けられた。手術はおそらく午後になるとのこと。
なのでとりあえずごろごろしながら本など読んでいたら、突如午前中に手術をすることになった。
外来患者が少ないと午前に回してしまうこともあるようだ。
心の準備ができていなかったが、むしろ待たされるより早くやっちゃってほしいと開き直るshio。

手術室は地下にある。手術台に乗せられると、あのランプが丸く取り付けられているやつが目に入る。
血圧計を取り付けられた。
しばらく手術台の上で待たされた後、先生登場。まず下半身麻酔を打たれた。
横向きでひざを抱えておもいっきし丸くなった体制で背中に2本。なんだか腰にズーン。ときた。
もっと痛いかとおもったけどたいしたこたなかった。
まもなくして足がなんとなくしびれるような感覚がしてきたところでうつぶせの体制になる。かえるのような体勢だ。
いつ始まるんだ?まな板の上の鯉ならぬ蛙状態のshio.
なにやらピーとかジーとかいう機械の音だけが聞こえる。
「痛くないですか〜?」と聞かれて初めて処置が始まっていることを悟った。
麻酔が効いているので痛みは感じないだろうとは思っていたが、ここまで無感覚とは思わなかった。
何か引っ張られてるような感覚くらいはあるのかと思ってた。
時々何故か下っ腹が コポコポとするような感じがするのだけ気になった。
途中何度か「大丈夫ですか〜?」と声をかけられた。だいじょーぶでーす。よゆーである。
時間にしておよそ10分ほどだった。あっというまである。
今回のメインのじろーくんのほかに長年のお友達のいぼくんもとってくれた。
しかしいぼくんは三人いるらしく今回は出口付近にいた一人を斬り捨ててくれたようだ。
処置が終わると移動式のベッドにコロンと仰向けでねかされ病室に移動。
下にしいていたタオルごと病室のベッドに移してもらった。
これから下半身麻酔が切れるまでの4時間あまりのあいだ微動だにすることが出来ないのである。
上半身は動かせるのだが、下半身麻酔が効いているときに頭に振動を加えると後で酷い頭痛に見舞われることがあると読んでいたので、なるべく頭も動かさないようにする。
腰から下はまったく意思では動かない。腰に負担がかかっていて何となくだるいのだが膝を曲げることが出来ない。
こーなったら、寝るしかないっ!持参していたハルシオンをこっそり飲んで爆睡。
2〜3時間後に目覚めるとほんの少し足が動くので膝を少し曲げることが出来た。これだけでかなり楽。
下半身麻酔が切れたあとは寝返りくらいは打ってもかまわないが立ち歩くことは翌朝まで厳禁と言われた。
麻酔が切れたら患部が痛むのだろうか?と少し不安だったが鎮痛剤を飲んだおかげもあってか、まったく痛まない。
なにより辛いのはひたすら退屈。本くらいは読めるけど、一服はしたくても出来ない。(後で知ったのだが、目を使うのも良くないので読書もNGだったらしい)
昼に睡眠をとってしまったためなかなか眠気も来ない。
物が食べられないというのもこんなに切ないものとは思わなかった。点滴に栄養が入っているので空腹感はないはずだけど口寂しい。
看護婦さんに睡眠剤を所望してみたが、手術当日なので今日は我慢とのこと。
って自分で持っているのであるが、睡眠薬はなかなかもらえないのでケチって使ってたりする。
しかたなく虎の子?のハルシオンとレンドルミンを飲んで強制睡眠。
夜中に2度ほおしっこしたくなった。朝まではベッドから降りて立ち歩くのは禁止のため、おしっこは「しびん」にする。これ、私は全然抵抗無く出来ちゃったんだけど、どーしても抵抗が有って出来なくて歩けるまで尿意をひたすら我慢している人もいた。私ってガサツなのか・・;洗い場でおしっこしちゃう馬みたいだ。

明け方4時頃に一度目が覚めた。
半ば寝ぼけてたので、もう大丈夫でしょう。
と勝手に決めつけフラフラ立ち歩いて一服点けた。ふ〜。ウマイッ!!不良患者である。

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